【①を先に読んでからの続きとなります

query_builder 2024/11/02
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【①を先に読んでからの続きとなります。】

頭の中が真っ白でした。

また、失うの?

しばらくそんな言葉が頭の中をぐるぐるしてました。
本人が1番辛かったのに。

まだ半年から1年はそんなに変わりはありませんでした。
すこしずつ入退院を繰り返すようになり、
いつのまにか亡くなる半年前には痩せっぽっちになってました。

なんだか食べ物が全部苦いといいます。
腹水でお腹はパンパン。
なるべく甘いものを探し回りました。

そして最後は治療法はもうありませんと言われ
本人の希望で自宅に帰ることになります。

悔しい顔をしていました。

会社が近かったので、私は仕事、介護、夜は訪問看護師さんに任せて、朝また様子を見てから仕事、昼休み介護、帰宅したら子供の世話。

そんな状態がつづいてましたが、突然父が言いました。
ガリガリの体で、腹水がもう脚まで漏れていて、
ろくに起き上がることもままならないのに

「あゆみ、着物買ってきてくれないか?かっこいいやつ。おまえならわしに似合うのわかるだろう?」
と。

最後までちゃんと生きたいんだ、この人はと感じました。

「仕立てたやつじゃなくていいから、痩せた体を見せたくない。死ぬなら格好良く死にたい。だから、わしに似合うものを買ってきてくれ。」

これがのちに私の福祉ネイリストになろうと思った
決定的な出来事です。

そして買ってきた着物を着せて、
嬉しそうに久しぶりに笑って写真を撮り、
そのあとは辛そうに寝て、時折うなりをあげて、早く死にたいといいながら、1週間後には意識がなくなりました。

それから穏やかな暖かく晴れた日に
朝は苦しそうな顔をしていましたので、モルヒネを打つと痛みが落ち着いたのか、すやすやと眠り、少しだけ涙を流しながら逝ってしまいました。

ここから私は時が止まっています。
私はちゃんと父の最後を本人の望んだように叶えてあげられたのでしょうか。
母にはよくやってくれたよと言われても今もわかりません。

もっと何かできたのではないだろか。
1番怖かったはずの父を直視できなかった。
あんな辛そうな姿を見るなら変わってあげたかった。
そんな後悔しても仕方ないことに今もとらわれています。

ネイルという力がどこまで人の気持ちに寄り添えるか、
私自身が第三者としてご本人やご家族様に寄り添えるか、
なかなか難しいのはわかっていますが、
今はこの気持ちが原動力となっていることは確かです。

だからわたしは自身が経験したように
辛い方の気持ちを穏やかにできるよう、
活動しています。

長くなりましたが、
そういった理由からナーシングホーム様は特別でした。
暖かくこの話を聞いてくださった看護師さん、本当にお時間とらせてすみません。ありがとうございました。

またどこかで困っていらっしゃる方に寄り添いたい気持ちは変わりません。

ご相談は随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください📞

なかなかの暗い話になってしまいましたが、河合は皆様の笑顔に支えられて幸せを感じております💓
ぜひ今後ともよろしくお願いします🙇‍♀️

【地域奉仕活動訪問ネイルサービス🌼はななで】 

日本保健福祉ネイリスト協会(JHWN)認定福祉ネイリストとして地域奉仕訪問ネイルサービス活動しております🎈🧸
主に高齢者、障がいのある方を対象にネイルの力で生きがいを感じていただき、笑顔と共に人生にプラスαを感じていただくために介護施設様やクリニック様、就労支援作業所やグループホーム、個人様も訪問させていただいております💐
レクリエーション、治療、診察の待ち時間、寝たきりのご家族の爪の対処法がわからないetc...なんでもご相談ください。

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